
「中年ゾンビハンター」
ゾンビ病が蔓延した世界での話。
村一つ、町一つがゾンビ病で滅んだなんて話はざらで、人々は常にその病の恐怖に怯えつつも、日に日に増えるゾンビの「裏」の使い道を開拓しつつあった・・・
この病は伝染する。伝染するがそれは接触や空気感染によってではなく、気持ち・・・から感染するのだ。つまり気の持ちようが弱い者ほどよく感染するのである。

自然と滅んだ地域から見た目の良いゾンビを捕まえてくる仕事が増えていった。
ゾンビは人を襲うこともなく、従順で食事もとらない。とても使い勝手のいい召使だったのである。

今日も高く売れそうなゾンビを求めて各地を旅するゾンビハンター。
気に入った獲物はもちろん売る前に味見するのである。
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